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セカンド・ラブ [<九子の読書ドラマ映画音楽日記>]

どうも九子が見ているテレビはすべからく視聴率が悪いらしい。

たとえば平清盛以来なんとなく見続けているNHKの大河ドラマ。
平清盛は確かに以前の「絵」と比べると汚なさが際立っていたけれど、まあ考えてみれば当時の生活をより忠実に描こうと思えばああいうことになったのだろう。

去年の黒田勘兵衛だって、視聴率は苦戦していたらしいけど、面白かった。
何より勘兵衛のおじいさんが目薬屋だったというのが気に入った!( ^-^)
勘兵衛の家の目薬は、「めぐすりの木」を使ったものだったと言う。

今年の「花燃ゆ」の視聴率は、更にいけないことになっているらしい。
だけど九子は第一回に感動してしまった。
日本の夜明けに船を漕ぎ出す若者たちの心意気が言葉の端はしにみなぎっていて、希望と勇気を与えられた。 
歴史嫌いだった九子が名前しか知らない登場人物たちの人となりが垣間見えるのも楽しい。
だから、毎回なかなか見ごたえがあって目が離せない。


大河ドラマはいくら視聴率が悪かろうと、「見てます。」と言うのは誰の前でも容易い。
ところがどうも「見てます。」と言いにくいのが、今回のタイトル「セカンド・ラブ」なのだ。(^^;;

悪いけど、亀梨くんも深田恭子もほとんど興味なかった。
興味があったのは、昼メロじゃなくて夜メロという言葉!
それに大々的に宣伝されていたベッドシーン。(^^;;

ところでメロドラマのメロってどんな意味?
いろいろ見てみたが、男と女が不倫をする・・みたいな意味は皆無だった。
単純にmelodyから来る、要するに歌劇という意味だったらしいが、今日では衝撃的な内容のドラマを一般的にメロドラマと言うらしい。

主人公の平慶(タイラケイ)はコンテンポラリーダンサー。つまり現代舞踊の踊り手である。
所属していたドイツの劇団を解雇され、現在は就職活動中。

ただし、いつ世界からのオファーが来るかわからないので、いつやめても良いように仕事を選んでいる。
とは言うものの、実際は日雇いの肉体労働に甘んじているのが現実だ。

ドイツの劇団で彼の後がまに入ったのは一之瀬佑都。
天才的なダンサーであり、欧州の劇団に日本人二人は不要という事なのか、彼が入ったがために慶は追い出される形になった。

「君ほどの才能があれば職なんてすぐに見つかるだろう?」別れる時ドイツ人の団長はそう言った。

ところが、彼にどこの劇団からのオファーも来ない。入団テストも落選続き。

その時から、彼の心をよぎるある疑問。
「席が無いということは、才能が無いという事なのか?」


もう一人の主人公は高校教師の西原結唯(にしはらゆい)
辛辣な女の園の今時の高校生は、鵜の目鷹の目で彼女を見ては、噂の種を日々探している。

彼女と上司、高柳太郎との不倫は、生徒たちに知られないまま五年が過ぎた。

高柳の家族は妻と子供二人。息子は東大受験を目指している。
表面上はとても穏やかな家族の間に、さざ波が立とうとしていた。


結唯の母を、 結唯は娘として愛しながらも、その過干渉と身勝手さに辟易している。


別々だった慶と結唯の日常が交差する日が来る。
それは、平慶が西原結唯を初めて見初めた日。

頼みの綱だった最後の入団テストにも落ちて、夢を見出せないで居た慶の目の前に突然現れた幸運の女神!
それが西原結唯だった。

結唯は慶より6歳も年上。
だけどいいよねえ、美人のナイスバディーは!(^^;;

結唯と知り合ってから、慶の運命は見る見る好転していく。

まずは慶が所属していたドイツの劇団の日本公演が決まったと団長から慶に電話が届く。
もちろん主演は一之瀬佑都だが、日本のスタッフとのやり取りに通訳が要る。
その通訳を慶にしてくれないか?という提案だった。

また何かチャンスが巡って来るかと喜んだ慶にとっては屈辱的な仕事。

それでも慶は、結唯との生活のために、依頼を引き受ける。
結唯と暮らしていなければ、絶対に引き受けなかった仕事だ。

ところがそこで、慶はチャンスを掴む。

主演の一之瀬が怪我をし、こんな状態では踊りたくないと言い張る。

それを慶は、彼の才能の素晴らしさを語り、振り付けを負担にならないものに工夫し、実際に踊って見せ、穴をあけることなく舞台を終わらせることに貢献する。

彼の活躍は新聞で大見出しで報じられることになり、以来「振付師」としての彼の名前はビッグになっていく。

この回はちょっと皮肉な結末だった。

慶は一之瀬のダンスの素晴らしさに感動する。一之瀬のために自分が舞台を追われたという悔しさよりも、何よりその見事さに感動している自分を発見する。
そしてその瞬間こそ、彼が今まで追い求めてきたダンサーの夢が終わる一瞬だったのだ。

ところがそれはもうひとつ、慶の才能が開花する瞬間でもあった。

慶の振付師としての才能だ。


だけどさ、世の中ってこんなにうまいこと行くものだろうか?

よく言うじゃない!いい選手、即ちいい監督じゃあないって。
その言葉通り、長島さんが監督してた時、彼はいろいろボロクソに言われ続けた。

ダンサー一筋にやっていた人間に、そんなに簡単に振付師が務まるのだろうか?
そんなラッキーストーリーではなくて、「席が無いということは、才能が無いという事なのか?」というところをもっと深く追求して欲しかったな。
(あなたの言うなりにドラマは進みませんって。(^^;;)


そもそも人間の才能を決めるのは誰なんだろう?
その道のプロ?批評家?観客?それとも、本人?

平慶応は、自分の才能が一之瀬佑都に完璧に及ばないと悟った時に、「慶、お前が代わりに踊るか?」と言う誘いの言葉を断った。

結局これじゃないかな?

自分の才能なんて、他人にとやかく言われて気がつくものじゃない。
その他人が、たとえ偉い先生であれ、批評家であれ、そんなこと本当は関係ない。

自分の才能は、最後の最後まで自分が信じ続ける。

根拠なんか無いけど、なんとなく自分は人に負ける気がしない。
だって、これだけ努力した。思う存分やって来た。
自分と同じように出来る人間を他に知らない。

だから自分には才能がある。

誰が何て言ったって、その思いは揺るがない。

そう信じること。そう信じ込むこと。
そう信じ込めるかどうかが最後の砦だと思う。

そう信じ込めなくなって、素直に一之瀬の素晴らしさに脱帽した時が、平慶のダンサーとしての才能の終わり。
もちろん幸運なことに彼には振り付け師という才能もあった訳だから、それならそれでもいい。


他人はいろんな事を言う。正解なんて何も無い。
いちいちそんなどうでもよい事に煩わされるよりも、たった一人、自分だけは自分の味方でありたい。
永遠に自分の味方でありたい。

そんなことを、九子は考えてしまった。

物語は進んで、慶は振り付け師として更にビッグになって、どうやら今度はロンドンデビューが待ってるらしい。
このチャンスを逃さずに、言葉の要らないバレエの世界で世界に羽ばたく夢を見る慶。

それとともに、単純に結婚して、平凡な暮らしを望む結唯との間に、日常の上でも気持ちの上でもすれ違いが生じる。

慶はどうするのだろう。気心も知れていて、語学も堪能な仕事仲間の元カノに、また気持ちは移っていくのだろうか?


だけど九子は信じたい。
慶が見初めた、女神だと思った、そして実際に幸運を運んできた女神の結唯を、そんなに簡単に嫌いになれるものだろうか。

一つの仕事に徹する人間は、きっと女性にも一途だと思う。
その一途な努力が、今日と言う日の幸運をもたらしたのだ。

いろいろあっても、きっと慶の方から別れを切り出すことは無いと思う。
それが男だ!男気ってやつだ!

来週も、九子が思うように物語は進まないだろう。
だけどきっと、九子はセカンドラブを見ていると思う。(^-^)


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